2022-04-24 14:49:08 +05:30

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五歌仙容彩·葵の翁編
年老いて 冠掛けし かたはらは
松影霞む 月ばかりなり
敢へ無くも からき命を 守りたり
逆ふることは ほいなきにこそ
しぶしぶに せいて探りて 見つけたるを
衣の中に もて隠したり
脅しつるは 何人ならむ 如何にぞや
恐らくかのもの たぶれたるべし
赤人を 想ひて詠んだ 歌ゆゑに
友は何処や あな口惜し