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璃月は天下の宝物が集まる場所、宝物があるなら、自然にそれを弁える人がいる。それは璃月港が最も繁盛した時の話であった。
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今のように、それは商人と船長の時代であった。ビジネスの場と海の中で巨獣と力を競う時代であった。
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そして、その時代にも、広大な埠頭には数え切れないほどの船員と労働者がいた。
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言い伝えによれば岩王帝君はたまに貴人に扮するだけでなく、一般人にも扮装して採掘人や漁師の間を歩き回った。
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当時の璃月の埠頭には人柄が悪く厳しい漁船の船主がいた。彼は毎度気に入らないことがあれば、勝手に労働者たちを叱って、時には給料を引いた。
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ある日、船主は一人の少年に出会った。
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少年は船主が雇った新しい労働者、褐衣に頭巾をして他の労働者と変わりなかった。そして彼の肌色と表情は自分が軽策荘からきた山の民であることを示した。その顔には岩の輪郭が刻まれていた。
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少年は山の民らしく不器用だった。もっと腹が立つのは、魚介類を分ける時、彼はわざとべとべとして触手のある魚介類を避けた。
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「いちいち選びやがって、お前はお金持ちの坊ちゃんか!」
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船主はこうして彼の給料を押さえた。
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これまでの少年は船主に叱られても何も言わず、いつもの通りに行動した。
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しかしある日、少年は船主に聞いた。
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「人には皆好きなことと嫌いなことがあるけど、どうしてわざわざその嫌いなことをするんですか?」
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頑固頭な弟子に言われてびっくりした船主は少年の頭を殴った。
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「世の掟がそうなんだ!誰もが好きな仕事だけすると、永遠にやり遂げられない!」
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「これは岩王帝君が決めた規約じゃないと思うけど…」
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「余計な言葉だ!」
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「こうしましょう、僕からのいい物語があります。」
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少年の目は夕日の中で光る金石のようだった。
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「物語ができる?」
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目前の頑固頭に物語ができると聞いて、船主は興味を持ち始めた。
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「してみたら…おい、手の動きは止めるなよ!」
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少年は笑った。
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「では、玉札の物語をしますね…」
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こうして、少年の物語で船主は時間の流れも、上前をはねた労働者の給料がこっそりと取られていることも忘れてしまった。 |