2022-04-24 14:49:08 +05:30

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モンドの酒を愛す友よ、飲め、騒げ
自由に、風の神に乾杯を!
始まりの騎士ヴァネッサに乾杯を!
モンドの子らよ、風神の恩賜を忘れるな!
だが——恩賜とは自由ではなく、抗いである
物語は遥か昔から始まる
酒友たちよ、主題から逸れた演奏を許してくれ
だがこの場にいる皆は分かっているだろう、我々モンドの栄光と自由は
バルバトス様が弾いた曲から誕生したことを
詩篇は英雄の名を唱える
無名の自由はもっと祀られるべきなのだ
あの時のモンドは貴族の枷に縛られ、叫んでいた
祭典は貴族のための戯れとなり
平民にとって偽りのものであった
モンドは風の中を揺れる檻
貴族は恣意的に奴隷を酷使した
貴族たちは気づかなかった、己が欲望によって檻へと堕ちることに
檻の中に一人の少女がいた
南の平原からやって来た彼女は
自由のもとに生まれたが、枷鎖に縛られてしまった
暴君が肉体を束縛したが
敬虔な少女は、信仰を諦めない
一族はモンドと、虚妄の自由のため祈り続けた