2022-04-24 14:49:08 +05:30

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医者はお前が重病だと言っていた。だが、心配するな。どんなに金がかかろうとも、絶対にお前を助ける。
薬を飲んでも快復の兆しは見られず、どんどん憔悴していくお前を見ていると、私はまるで心から血が滴るかのような思いになる。できることなら、私がお前の代わりになってやりたい…
お前は自分の人生に悔いはないと、唯一の願いは私が鶴の面倒をきちんと見ることだと言っていた…しかし、それならなぜ泣いているのだ…
ここ数日、私は自分が何をしているのかさえ分からなくなることがある。ただ毎日を屍のように過ごし、お前を救う方法を求めて古書を漁るが、何も得られずにまた一日が終わる。
見つけた、明俊がお前を救う方法が載った書物を隠し持っていたんだ!それを奪ってきた、書物の通りに神を呼び出し、生け贄を捧げれば…
神が現れた。私は自分の命と引き換えに、お前を救ってほしいと神に願った。だが神は何も言わず、私たちの娘である鶴を指さした。
この子は孤独で仇なす者、このまま生き長らえたとしても周りの人間を傷付けるだけ…鶴のせいでお前も死んだのだろうと、神に言われた。だったら、いっそのこと…
私は、神の言う通りに鶴を山洞に捨てた。もう三日経つ、しかし何の知らせもない。悪い予感はとうにしていたが、それでも不安と焦燥を抱えながら待つことにした…
ごめんよ、鶴、本当にすまない。私はどうかしていたんだ!どうか…直接お前に会って、謝らせてくれ…