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影向山
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鳴神島北側にある大きな山には、美しく壮麗な櫻が生えている。これらの櫻は山頂にそびえる神櫻と共通の根を持つそうだ。
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神櫻を奉るのは、稲妻でもっとも大きな神社——鳴神大社。
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近年、この神社を仕切っているのは八重という小娘だけど、今はもう立派な大人になっている。以前のように彼女を簡単に泣かせることができなくなったのは、少しばかり寂しい。
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昔みたいにすぐ酔っ払って、デタラメを言いながら泣くかと思いきや、先に酔ったのは私のほうだった…醜態を晒した私は、彼女に散々笑われた。くッ…まるで自ら恥辱を受けにいった老いぼれ女のようになってしまっている、なんとも悔しい。
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…まったく、あの子をもっといじめたかったのに。
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稲妻城
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長野原に新しい花火のレシピを渡した。でも、難聴を治す薬のほうはその効果を聞いた後、難色を示し、最後まで受け取ってくれなかった。
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長野原は爆発物のレシピに対して保守的過ぎる。いつも周囲に目立った物理的な変化を与えないよう爆発力を加減し、それぞれが持つ金属の燃焼反応だけを使って、単調な視覚効果を作り出そうとしている。
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それに引きこもって実験ばかりして、何が楽しいの?
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勿体ない、実に勿体ないわ。
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でも、彼の娘の宵宮は面白い人ね。お祭りで一緒に飴をたくさん集めたり、新しいレシピをたくさん試したりできて、楽しかったわ!
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でも…すぐに消火隊の人たちに閑散とした海辺のほうに追い出された。稲妻の新しい治安規則とか言ってたけど、なに言ってるのかしら。
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あの子と一緒に新しいアイデアを話し合ったところ、とてもいい意見をたくさんもらえた。本当に才能に恵まれているのね。クレーのために作った楽園で、彼女の花火を打ち上げられたら最高だわ!
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ただ残念なのは、あの辛気臭い顔をした将軍に目を付けられたこと。彼女のためにおもちゃを改良する時間も、彼女を連れて行く時間もなかった。
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以前、御膳所で飛行薬を調合した時、誤って若い天狗の大将を怪我させてしまった。左側の羽が生えるまで、おそらく半月ほどかかるかもしれない。あの子を手当てしたかったけど、あれ以来ずっと私のことを避けているみたい…
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でも、薬は残しておいたわ。ちょうど、効果を試したいところだったのよね。
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あの事故があってから、天守閣の引きこもりは兵士を使って私を尾行している。ひどい話だわ。
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面と向かってちゃんと謝ったのに、しつこく付きまとうなんて。
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それに、御膳所を実験用に貸してくれたのも、彼女だったのに!
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あと神里のお嬢ちゃんをアイドルグループに誘ったけど、丁重に断られた。これで六回目。実に残念ね。
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たたら砂
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たたら砂は輪っか状の天然の島。海を見下ろすようにそびえ立つ山々が、中央にある壮大な鍛造用高炉を囲んでいる。ここで生産されているのは稲妻の「玉鋼」。倒された魔神の血と骨の結晶、それから良質な鉄鉱から錬成された硬い鋼材を、稲妻のお偉いさんに定期的に供給している。
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これは、あの天領奉行様がもっとも誇るべき財産。だから、彼は労働者や技術者を大切にしている。
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たたら砂を旅している時、鏡御前という女性が同行してくれた。彼女は地元労働者のリーダーで、幕府の代官を務めているそう。名目上は天領奉行様の部下だけど、労働者の前では、あの年寄りと対等に接しているように見えた。
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労働者たちは彼女を信頼し、敬愛の念を抱いている。将軍を尊敬する以上に、喜んで彼女の命令に従っているみたい…でも、鏡御前はいつも眉をひそめ、思いやりとはかけ離れた表情を浮かべている。
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たたら砂の労働者たちは、歴史の奔流により洗われた根無しの住人である。体に刻まれた入れ墨と労働中の歌声で互いを判別し、同時に彼らを繋いでいる。
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たたら砂の他の労働者と同じで、鏡御前の体にも高温と「祟り神」に焼かれた傷跡がある。外部から見れば、それは短命や病気を患うサイン。でも、ここでは家族の一員である証のようなもの。
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私は勝手に「御影炉心」のパラメータをいじり、バルブやパネルをいくつか取り外して海に投げ捨て、ついでに元々効果のないバリアを改良した。フォンテーヌのエンジニアはどんな顔して驚くかしら?
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あの九条のじいさんは、生産能力の低下に頭を抱えるはず…でも、「祟り神」は過熱により暴走することはなくなる。今後、勃発するかもしれない戦争によって破壊されても、大きな爆発が起こることもない。
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少なくとも、私の個人的な見解から見ればそう。
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ふふん、私の見事な介入で、戦争そのものがなくなるかもしれないわね。
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占星術師の預言が外れた時、彼らの顔がどうなるのかとても楽しみだわ!
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ヤシオリ島
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ヤシオリ島の空に雲一つなし、実に心地好い天気。
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あのつまらない陰陽師たちの話では、蛇神の残骸が漏れて島を汚染しないように、雷電将軍が「鎮め物」をいくつか置いたらしい…まぁ、大筋は大体こんな感じだったはず。やっぱり私には、あの宗教じみた言い方は真似できない。
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観察したところ、あれら灯柱は実に興味深いものだった。外観は雷神信仰を借りたものなのに、そこに使われている技術は何か懐かしいものを感じた。
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あっ、ガイドを書いているのをすっかり忘れてた。こんなつまらない学術の話はやめておきましょう!
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緋木村では、村長の鷲津さんが温かく迎え入れてくれた。焼き魚とおにぎりは絶品だったわ。
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それから「名椎の浜」と呼ばれる浜辺には、人懐っこい海賊がたくさん住んでいる…あの島に長く滞在できなかったのは実に残念ね。
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島の鉱洞は賑やかだったけど、鉱夫たちの道具はとても簡易的で古いものばかり。将軍は島中に鎮め物を置いて、蔓延する「祟り神」をほぼ阻止することができた。それでも、長いこと蛇骨結晶の影響を受けた鉱夫の大半は、慢性疾患を患ってしまった。
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陰陽師たちが鳴神大社から持ち帰ってきた櫻餅はとても美味しかったけど、八重の小娘が作ったものには到底及ばないわね。
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次は浅瀬神社に行ってみようかしら。あそこのデブ猫、最近はどう過ごしているのかしら…前回、特製のかごで誘い出して捕まえようとしたけど、巫女に止められちゃったのよね、まったく冗談が通じないんだから。 |