2022-04-24 14:49:08 +05:30

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Plaintext

軽い剣。剣身に紋様が刻まれ、穴が空いている。
優れた腕前の持ち主はこの剣を振る時に笛音を奏でる。音調は振る方向と力に左右される。
楽団が解散した後、この剣も葬られた。月日が流れるにつれ、今は音を出すことができなくなった。
それにしても、致命的な武器である。
流浪楽団に凛とした剣舞者がいた。
楽団による旧貴族の討伐計画が失敗し、彼女は剣闘士奴隷になってしまった。
たとえ希望を失い、全ての仲間を無くしても、戦う時は、
彼女の剣は光の唄を歌う。彼女は「夜明けの光剣士」と呼ばれた。
暁の騎士のラグヴィンドは元々侍従騎士であった。
主と共に闘技会を観賞しに行った時、彼女の剣舞に感動した。
そのため、彼は自分の騎士名とやるべきことを決めた……