2022-04-24 14:49:08 +05:30

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581 B
Plaintext

変わった形をした水筒。水の流れと共に旋律を奏でる。
楽団のメンバーは水を飲む時でも音楽を忘れない。
古い伝説によると、流浪楽団は剣を持って世界を歩いた。
相手が観客でも敵でも、彼らは剣や弓を笛や琴として使っていた。
悠々と砂漠を歩いたり、燻っている残り火の海に足を踏み入れていた。
水筒の琴声はずっと彼らに言っていた。
「我々の足跡は果てのない音律と同調する」
「音楽があるところに我々がいる」