2022-04-24 14:49:08 +05:30

6 lines
410 B
Plaintext

小さくて精巧な置き時計。落ちないように学士は置く場所を選んだ。
長年書籍に顔を埋めた学士にとって、時間は盲人が物を見るようだ。
この小さな置き時計は学問の苦難に陥った学士を導き、前方を照らしてくれた。
知恵は最後、この書斎に降臨する。学士が費やした時間は無駄にならないだろう。