2022-04-24 14:49:08 +05:30

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Plaintext

「一応、みんなからの気持ちだよ!」
バーバラは嬉しそうに綺麗に梱包されたプレゼントを、不満と疑いに満ちたロサリアに渡した。
包装紙を破ると、箱の蓋にメモが貼られている。流麗で美しい筆跡は、まるで音符が踊っているかのようだ。
「親愛なるシスターロサリア。我々はバーバラさんにこのプレゼントを託されましたが、どうか彼女の見えないところで蓋を開けてください。」
背中を向けて蓋を開けると、内側にもう一枚メモが貼ってあった。同じ筆跡で、こう書かれている。
「親愛なるシスターロサリア、あなたが自分の誕生日を多くの人に知られたくないということは承知しています。しかし、この情報はファルカ団長があなたの履歴書に書いたものです。だから、この大切な日に、西風教会から特製の制服をプレゼントします。
どうかその無愛想なオーラを慎み、一日ぐらい普通のシスターとして振る舞ってください。」
ダリア助祭(この手紙は、シスターヴィクトリアの依頼で書かれたものです)