2022-04-24 14:49:08 +05:30

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古い伝説によると、大地の草木や獣は自分たちの国を築いていたらしい。
その時代、今のモンド城の土地は森であり、そこにはイノシシの遊び場があった。
イノシシの王国はこの森にあったという。イノシシ王の統治により、王国は豊かで幸せに包まれていた。
王には可愛い姫がいた。森で一番美しい鼻、一番白い牙と誰よりも滑らかなタテガミを持っていた。
姫は美しく優しい。彼女は毎日、最も甘くて瑞々しい果実を臣民に配っていた。
甘酸っぱいラズベリーも、甘くシャキシャキしたリンゴも、美味しそうなキノコも、姫はまず仲間にあげた。
王国の全てのイノシシが王と姫を愛していた。彼らはこう唱和する、毎日毎日。
「ふん~ふん~我が国王を祝福する、彼さえいれば、私たちが食べ物に困ることはない~」
「ふん~ふん~我が国王を祝福する、彼さえいれば、私たちが食べ物に困ることはない~」
【このページの横に小さな文字が書いてある。「おとうさん、あたしがまいばん おかしを食べないで、まいにちかみさまにいのれば、イノシシになれる?イノシシになりたい、おいしいから。」】