変わった形をした水筒。水の流れと共に旋律を奏でる。 楽団のメンバーは水を飲む時でも音楽を忘れない。 古い伝説によると、流浪楽団は剣を持って世界を歩いた。 相手が観客でも敵でも、彼らは剣や弓を笛や琴として使っていた。 悠々と砂漠を歩いたり、燻っている残り火の海に足を踏み入れていた。 水筒の琴声はずっと彼らに言っていた。 「我々の足跡は果てのない音律と同調する」 「音楽があるところに我々がいる」