五歌仙容彩·翠光編 よばなれて かりほに住みし 身なれども\nかかる憂き名に なまわずらはし 緑衣着て 歌仙のうたを 献ずれば\n欠きしものあり 翁の秀歌 頭たれ 叩きやうやう おぼゆるを\n舌疾に訴ふ かくて言ひけり あなかしこ 酔ひさまたれし 昨夜のこと\n仮寝のわが身 寄るけはいあり かるが故に さる盗人の 後ろ矢に\n御前でかかる 恥をみしかな