硬い岩の隙間から花が咲き、 それは岩の精が集まる美しい生命。 民の間でこう言う話しが流れた。 昔、誰かが岩君に、枯石に命はないと言った。 すると岩君は金色の花を、岩の中から咲かせた。 岩の神が誠にこのような諸行を成したことがあるかもしれない、 若しくは、この地に散らばった無数の伝説の一つにしか過ぎない。 しかし、怒りの海に向き合って、 高い山に成長するのは、 こうこういった眩しい花であろう。