1 00:00:01,400 --> 00:00:03,500 水晶で出来た透明な小鳥 2 00:00:03,925 --> 00:00:05,225 綺麗で儚く 3 00:00:05,425 --> 00:00:07,425 心を動かす歌を歌う 4 00:00:07,825 --> 00:00:08,750 しかし… 5 00:00:09,200 --> 00:00:11,250 凡人たちにはそれが見えず 6 00:00:11,550 --> 00:00:12,950 欺瞞だと思った 7 00:00:13,500 --> 00:00:16,375 「この世に透明な鳥などいるはずがない」 8 00:00:16,750 --> 00:00:18,200 「歌など歌えるものか」 9 00:00:18,800 --> 00:00:20,475 鳥はそれを聞くと 10 00:00:20,475 --> 00:00:22,000 翼をはためかせた 11 00:00:22,662 --> 00:00:24,300 海と山を越え 12 00:00:24,300 --> 00:00:25,800 夜空に辿り着き 13 00:00:25,800 --> 00:00:26,925 星となった 14 00:00:27,475 --> 00:00:28,875 その輝きは 15 00:00:28,875 --> 00:00:31,675 すべての人を照らせるほど眩しかった 16 00:00:32,450 --> 00:00:34,825 鳥は自身のことが見える者に 17 00:00:34,825 --> 00:00:36,950 光に従って夜を越え 18 00:00:36,950 --> 00:00:39,504 星を辿って海を渡ることを許した 19 00:00:40,075 --> 00:00:43,025 英知に生まれ 愚昧に囚われる 20 00:00:43,025 --> 00:00:45,125 鳥は一度も不満を言わなかった 21 00:00:45,706 --> 00:00:47,706 それが自身の「運命」だから 22 00:00:48,215 --> 00:00:49,325 そして 23 00:00:49,325 --> 00:00:52,400 人々に「運命」を見せるよう導くことこそ 24 00:00:52,850 --> 00:00:54,425 鳥の意義なのだ