1 00:00:02,925 --> 00:00:06,925 凝光様は何か大事があるたびに 2 00:00:07,425 --> 00:00:12,325 人払いをし 三名の腹心だけを連れて 3 00:00:12,400 --> 00:00:15,343 この「群玉閣」を訪れます 4 00:00:16,800 --> 00:00:19,675 腹心を連れて何をするかって? 5 00:00:20,019 --> 00:00:23,200 それは腹心に情報整理や 6 00:00:23,200 --> 00:00:25,925 書類の処理をしてもらうためです 7 00:00:27,425 --> 00:00:30,083 書類が次から次へと壁に貼られ 8 00:00:30,350 --> 00:00:32,400 それは多いほどいい… 9 00:00:32,850 --> 00:00:36,850 しかし 白い壁が書類で埋め尽くされる前に 10 00:00:37,275 --> 00:00:39,989 凝光様は決断を下されます 11 00:00:41,232 --> 00:00:42,512 その後 12 00:00:42,553 --> 00:00:45,748 彼女は全ての資料を細かく割いて 13 00:00:46,175 --> 00:00:49,540 ——紙切れを窓の外へと放るのです 14 00:00:50,128 --> 00:00:53,155 その様 まさに壮観 15 00:00:53,750 --> 00:00:55,894 ゆらゆらと揺れ落ちるそれは 16 00:00:55,894 --> 00:00:59,107 まるで突如現れた雪と見まがうほど 17 00:01:00,075 --> 00:01:01,966 紙切れに書かれた文字は 18 00:01:02,200 --> 00:01:04,875 この璃月の商人が見れば 19 00:01:05,250 --> 00:01:08,031 雪の上に落とされたインク 20 00:01:08,625 --> 00:01:10,450 ——実に目に留まります! 21 00:01:11,450 --> 00:01:13,200 このような詩があります 22 00:01:14,025 --> 00:01:18,125 飄々と雲上から落ちてくる雪 23 00:01:18,725 --> 00:01:21,920 一片の文字でも重畳なり 24 00:01:22,475 --> 00:01:25,575 一念で山河を呑み込む勢いあり 25 00:01:25,975 --> 00:01:29,879 天権を尊ぶこと誰しもが知る