1 00:00:03,000 --> 00:00:09,875 (訳) 「ああ—— いと嘆き——」 2 00:00:10,725 --> 00:00:20,325 「秋の酒面雁は二羽より一羽へと」 3 00:00:20,750 --> 00:00:30,525 「痴れ人は怨嗟に狂い果て」 4 00:00:30,686 --> 00:00:40,975 「邪悪なる祭禮 災い招き」 5 00:00:41,800 --> 00:00:52,850 「おなご剣を抜かざらば 皆死していた」 6 00:00:58,861 --> 00:01:03,550 「凡との縁を断ち 仙との縁を結び」 7 00:01:03,797 --> 00:01:08,450 「天倫より見放さるるも 仙に受け入れられ」 8 00:01:08,825 --> 00:01:13,775 「朱色の糸と共に 悠久の刻が過ぎ」 9 00:01:13,950 --> 00:01:18,725 「過去は儚く散りゆく」 10 00:01:19,020 --> 00:01:23,850 「鶴が家に帰した時 昔日の面影はとうに失せ」 11 00:01:23,975 --> 00:01:28,875 「蜘蛛の巣と霊旗だけが漂い」 12 00:01:29,050 --> 00:01:33,425 「全ての因果 俗世との結びが」 13 00:01:33,600 --> 00:01:38,225 「煙のごとく消え去った」 14 00:01:38,500 --> 00:01:41,775 『神女劈観』は本来 これにて幕を閉じます 15 00:01:42,025 --> 00:01:44,325 ですが本日 それにもう一筆加えて 16 00:01:44,550 --> 00:01:49,050 皆さんに——お聞かせいたしましょう—— 17 00:01:49,210 --> 00:01:54,100 「そなたの高き品は 必ずや理解され」 18 00:01:54,300 --> 00:01:59,175 「そなたの知音となる友が きっと現れる」 19 00:01:59,425 --> 00:02:04,400 「花槍と剣は まるで流星のごとく」 20 00:02:04,500 --> 00:02:16,000 「怒涛の波に放たれ 海を鎮めん」 21 00:02:18,300 --> 00:02:19,675 かつて鶴が帰した時 22 00:02:19,800 --> 00:02:22,325 天地のどこにも拠り所がなく 23 00:02:22,750 --> 00:02:24,375 一人 孤独に去りました 24 00:02:24,850 --> 00:02:26,100 ですが今は 25 00:02:26,325 --> 00:02:28,325 新旧の友が席を埋め 26 00:02:28,850 --> 00:02:32,575 共にこの時を過ごしております