璃月の武器工場が作った古い長弓。製造番号や製造時期は不明。 樹齢五十年以上の木を使った長弓。金色の絹が飾ってある。 弦は大地の深所にある銀白の枝を使ったため、強靭さを持つ。 かつて、璃月の雲氏は「試作」という伝説の武器シリーズの設計図を書いた。 主流武器である長弓も当然その中にある。 寒武は友である雲輝の依頼を受けて、長弓の製作を始めた。 彼は海の商人に頼んで、柘木、精鋼、銀の枝を手に入れた。 全ての素材は上質な物である。できた弓は少し冷たいが、頑丈で使いやすい。 弧は残月のように美しい。しかし、月と比べると少し薄暗い。 弓を引くと弦が美しく光る。一度見たらその美しさを忘れられない。 長弓の名は「淡月」。 絶世の美女のように、一度見たらまた見たくなる。後の璃月の長弓の原点はこの淡月である。