楽譜と楽団メンバーの旅行記が載っているメンバー共有のメモ帳。 流浪楽団は根源を遡れないほど悠久な歴史を持ち、モンドの再建前にすでに解散している。 メモ帳は楽団メンバーと共に、異なる世界を見てきた。 演奏記録から、観客の喜びやその力強さを感じ取れる。 流浪楽団は旧貴族時代に結成され、 希望、或いは恐怖の心を持つ人々は彼らを剣楽団と呼んだ。 当時のモンドは、唄さえ許されていなかった。 彼らは剣を笛の代わりに、弓を琴の代わりに、反乱の響を奏でた。 最後は城内に攻め込み、暴虐な貴族に天誅を下そうと試みた。 剣楽団は既になくなり、彼らの反逆も人々に忘れられた。 だが、反逆の意思は、血の繋がりと共に、永遠に伝わっていく。