たたら砂のとある代の目付が設計した長巻。 本人同様、堅実な性格だと言われている。 異国の技術を輸入し、「御影炉心」を作る前の長い間、 たたら砂は伝統的な「たたら製鉄法」を使っていた。 御輿長正が目付になって、鉄の冷たい美しさに夢中になった。 同じく刀鍛冶に熱中する宮崎造兵司佑兼雄に教えを請うた。 遂にその手でこの堅実な刀「大たたら長正」を鍛え上げた。 御輿家の養子でしかないけれど、養母が御輿家の名に泥を塗ったけれど、 御輿の嫡子である道啓が天涯孤独な自分を捨てて何処かへ消えたけれど、 彼の忠義心が御輿の名を捨てられなかった。 幕府に入り、人一倍の努力で、一族の汚名を濯ごうとした。 自分の部下である桂木の些細な不作為でも、容赦なく斬り捨てた。 その後、この刀の名前と別称が違うものになった。