それは遥か昔のこと… 誕生することを許されない生命、満たすことができない願い、 暗い宇宙を彷徨う、悲しき夢、 私の体を借り、「現世」に降臨しなさい。 そして、私のかわいい子供たち、 雨水が小川に流れ、植物が太陽に伸びるのと同じように、 美しい場所に行き、自分の美しさを満遍なく放ちなさい。 これは、ドゥリンと呼ばれる子供の、「母親」に関する記憶… 「お母さん、ありがとう」 「空を飛ぶ翼と、丈夫な体、全部お母さんがくれたもの」 「僕は、美しい歌声がある場所に行きたい」 「皆のことや、お母さんのこと」 「僕の生まれたところが、どんなに美しいか。全部、彼らに伝えたい」