硬い鋼を何度も折り返して鍛え上げられた剣。 薄暗く冷たい光が輝いている。 かつて有名な冒険者が所持していた。広く幽邃な大地を目にし、 魔物の鋼骨を斬り、時には強盗の刃をも相手にしてきた。 しかし最後には、 ある少女のために、彼はこの広い大地と果てしない空、 協会の仲間、そしてこの冷たい「鋼の親友」を捨てた。