飾りが華麗な金盃、元々は主から剣闘士へのご褒美であった。 無敗の戦士はこの金盃で、美酒や戦士の血を飲んだりした。 剣闘士はまた勝利をおさめた。傷だらけの彼は勝利を主に捧げた。 勝利、栄光、拍手喝采は美酒よりも酔いやすく、体の痛みを忘れさせてくれた。 主は同席を許し、さらに盃を彼に賜った。 あれは特別な盃であり、優しい気持ちに満ちた証でもあった。 虚飾は黄金の鎖のようであり、詩情は骨を蝕む毒である。 英雄は勝利のお酒に躊躇し、自由を取り戻す好機を見逃した。