雷雨の中で採れた小さな紫色の花。 つけると雷を恐れなくなる。 紫電の中で咲いた花、雨に打たれ続けたが、枯れたことは一度もない。 これは雷電の花、雷獣討ちの尊者が跪いてこの花を採った。 勇者はいつもこの花を胸につけて、雷に向かった。 雷の魔獣との死闘中でも、この花は揺れなかった。 尊者にとって、この紫色の花は気まぐれで採った花であったかもしれないが、 冒険する旅人にとっては、雷を克服する揺るぎない決心である。