士官学校に通う学生にとって、「自由訓練」は「自由」からほど遠いものだ。 学生は練兵場で汗をかいているのに、教官は現場監督のようにのんびりしている。 紅茶を淹れ、そこに大量の角砂糖を浮かべるのが、教官の午後の至福のひととき。 こんな風に毎日のひとときを堪能できることこそ、教官の権力の象徴である。