小さい勇者は夜に乗じて家を出て友と狼の森に入った。 小さい弾弓でイノシシを追い払い、硬い枝で仮想の亡霊と戦った。 光る仙霊に従って森の深くに入り込んで、千年を越えた宝を探した。 「宝」というのはただの黄色い花。 疲れた勇者は寝室に戻って、子供の頃集めた冒険の証を探し出した。 数年前に隠した黄色い花を見て、勇者はびっくりした。花は少しの枯れ気味もなかった。 すべてが花のように、朽ちることがなければいいのに。