泣き虫の友を慰めるために、小さい勇者は飛鳥の羽を彼にくれた。 冒険の証や宝探しの成果として、友に勇気を与えた。 それから其の一人は「獅子」の名を負って、 騎士を率いる無冠の王になった。 もう一人は「狼」の名を負って、 かつての友、今のリーダーを補佐した。 社会が不安定な時代、その二人は剣とあいくちのように故郷を、お互いを守った。 しかしそれも昔のこと。 無数の物語は災いで消えた。