オヤジよ!おふくろよ!この不出来な息子、許してくれ! 俺は利益に目が眩み、「海中月」の伝説を信じた。魚一匹で金持ちのお嬢さんを嫁にできると思ってた!今は泥船に乗って降りられない! 海を何日漂流したか分からない。水も飲めないし、魚を獲る力もない。 このくそったれな海はまだ端が見えないが、この嘉瑋はもう人生の端にたどり着いたようだ! はぁ、もうどうしようもないだろ?はぁ—— このくそ「海中月」にもし良心というものがあるなら、俺の手紙を岸まで運んでくれ。オヤジとおふくろに、いつまでも俺の帰りを待つのはあきらめろと伝えるんだ。もう俺は、帰れない。 もし来世があるなら、この嘉瑋は逆玉の輿に乗り、両親に安楽な生活を送らせたい! 鷹を娶ったら、空で肉を食べられる。犬を娶ったら、地で…地で… (後半は深かったり浅かったりした意味不明のかすり傷しか残っていない。)